
内宮への入口・宇治橋を渡って、俗界から神域へ。
五十鈴川に架かる宇治橋は、全長約100m、檜造りの大きな橋です。

宇治橋の両端の鳥居。内側の鳥居には、内宮の旧正殿の棟持柱が、外側は外宮のものが使われているそうです。
橋の中心は「神様の通り道」(なので、橋の真ん中は通らないのが、参拝者のマナーだそうです)とされ、冬至の日は橋の中心線上に太陽が昇るそうです。
古代人の知恵に感服。

神苑。宇治橋を渡ると右に参道が続きます。
広大な境内。内宮の宮域は、5,500ヘクタール!
玉砂利を踏みしめながら、身が清められる思いです。

神域の西側を流れる五十鈴川と御手洗場(みたらしば)。
美しく敷き詰められた石畳は、徳川綱吉の生母・桂昌院が寄進したもの。
昔から祓の場として知られています。参拝前にこちらで両手を洗いました。清々しい〜
(手水舎は御手洗場の手前、別にあります)

内宮神楽殿授与所の向い側にある橋。 橋を渡ると、別宮・風日祈宮(かざひのみのみや)。
風の神様が祀られています。
橋からの緑の景色も素晴らしく。

御正殿までの中間にある神楽殿。
御神札や御守りの授与はこちらで。

いよいよ内宮の御正宮へ。
階段を上がっていくと、4重の垣に囲まれた一番奥の御正殿に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
御正殿は、外宮と同じく「唯一神明造り」と呼ばれる、日本最古・神宮のみの建築様式。
20年に一度、式年遷宮を行って、建て替えられながら、2,000年前と変わらない姿を守り続けています。
「何事のおはしますをばしらねども かたじけなさの涙こぼるる(西行法師)」の境地です。

内宮正宮を降りて、参道を少し戻り、右に入ると、天照大御神の荒御魂(あらみたま)を祀った別宮「荒祭宮(あらまつりみや)」があります。
正宮から荒祭宮へ向かう途中の石段に「踏まぬ石」があります。
石の割れ目が天という字に見えるということですが、くれぐれも踏まないように、お気をつけ下さい。

神道では、神様の御魂の穏やかな様子を「和御魂(にぎみたま)」と言い、格別にご神威に溢れた様子を「荒御魂」と言うそうです。
天照大御神の荒御魂をお祀りしているお宮と考えただけで、緊張〜


神楽殿へ戻って御守りを購入。
境内にはニワトリが沢山いました。人懐っこい?
式年遷宮の際、旧正殿に使われていた建築材は、鳥居などに再利用されていると書きましたが、その他にも利用されています。
例えば表札。参集殿(参拝者休憩所)で販売されていました。
家を購入することがあったら、表札はこちらで買う!


内宮神楽殿では、御守りや金杯を購入しました。
紙袋がシンプルでモダンだな、と思ったので撮影、、、モノ好きです。


皇大神宮(こうだいじんぐう)
三重県伊勢市宇治館町1
TEL:0596-24-1111