一保堂茶舗 名の由来、日本茶を学ぶ

骨董品店が立ち並ぶ寺町二条にあって、この通りの顔でもある一保堂。
全国の有名百貨店にも出店しているので、ご存知の方も多いと思います。
本店の暖簾をくぐると、整然と並ぶ漆黒の茶壷や、墨で書かれた商品名・価格表の一覧を繁々と見るのが私の常。
重厚な老舗の風格と、茶の湯の奥深さを感じる空間で、真っ白な三角巾をつけた店員さんがキビキビ働いています。
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創業は約280年前の享保年間(1717年)。
近江出身の渡辺伊兵衛(わたなべいへい)が、寺町二条に茶、茶器を扱う店として「近江屋」を出したのが始まりです。近江屋の品質の良さは評判を呼び、やがて宮家の一つ、山階宮(やましなのみや)より「茶、一つを保つように」と「一保堂」の屋号を賜ったそうです。
ちょっと話がそれますが、山階宮(やましなのみや)は、江戸時代末期に創設された宮家でした。
紀宮様(黒田清子さん)がご結婚前、非常勤研究員として勤務していた山階鳥類研究所は、山階宮家が自邸に設けた山階鳥類標本館が母体です。

ところで、お茶には「無病息災」のいわれがあるのをご存知ですか?

951(天暦5)年、平安の京の都に悪疫が流行しました。六波羅蜜寺の空也上人がそのことを大変心配され、観音菩薩を作り、車にのせ、自ら洛中を廻られました。その折、観音様にお供えしたお茶を病者に施したところ、平癒し、やがて疫病が治まったと伝えられています。
それ以来、この功徳にあやかって、時の天皇(村上天皇)が、年の始めにお茶を服するようになり、次第に年賀の行事として一般に広まったそうです。
天皇が服するお茶で、王服茶=大福茶(おおぶくちゃ)とも。
なにはともあれ、縁起の良い名のお茶です。

元禄9年「本朝令鑑」には次のようにあります。
「本邦正月元旦 鶏鳴に早起し(中略)茶の中に梅干し一個入れて飲む、よんで大福と称して之を祝う。福、服、和訓通じ叶うの義なり、此れ本邦王より庶民に至るまで歳初の佳例となす」
お茶好き、梅好きの私はそうしてますよ〜
元旦に家族で頂いて、一年の無病息災を願いましょう。

※空也上人・・・平安中期の僧。上人とは高僧のことをいう。阿弥陀聖(あみだひじり)、市聖(いちのひじり)と称される。鎌倉時代の一遍に影響を与え、踊念仏の開祖とされるも、その確証はない。
運慶の四男・康勝の作、木造空也上人立像(口から6体の阿弥陀仏の小像が吐き出されている)はあまりに有名。この像は、まさに念仏を唱えながら悪疫退散を祈り、洛中を歩く様を表現している。

ところで(また脱線)、予約必至の空也最中(銀座)、商品は最中一品のみ!この空也ってやっぱり空也上人からとったものかしらん。予約してみよう。

一保堂でも年末から大福茶を販売されてます。
大福茶の内容(お茶の種類)はお店によって違うようで、一保堂の大福茶は極上玄米茶です。
で、早速購入。粗品で一保堂のロゴ入りワッフルタオルを頂きました。
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数ある日本茶のほか、雑貨好きの心をくすぐるお茶周りアイテムも多数あります。
例えば、お抹茶スターターセット、その名も「はじめのいっぽ」。
ゆるくてシンプルなイラストが描かれた箱の中には、お抹茶の点て方・お道具の扱い方がイラスト入りで書かれているしおり、オリジナル和ふきん、刻印入り茶碗、茶筅(ちゃせん)、茶杓(ちゃしゃく) などの道具、お抹茶「金毛の昔」(きんもうのむかし)20g缶までセット。あとはお湯を沸かすだけ。プレゼントにも最適です。
「はじめのいっぽ」は本店、オンラインショップほか、一部百貨店でも販売しています。
(清水焼の一保堂ロゴ入り茶器は、喫茶室嘉木の記事でご紹介♪)
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そして、語らずにはいられないお茶缶。
渋み・甘みのバランスが絶妙な煎茶・芳泉(ほうせん)などの格調高いラベルは、九谷焼を思わせる色使い。極上ほうじ茶の手付きぬり缶は、黒ボディにゴールドの文字で「御銘茶」シブいです。デパ地下でチェックしてみて下さい。
あっ大事なアイテムの紹介を忘れるところだった。開化堂とコラボの一保堂刻印入り茶筒があります!これも欲しいものリストに追加。

最後に日本茶について、少し勉強します。

茶の木は、比較的温暖な地方(平均気温13℃以上)に多く分布し、同じ茶の 木から、中国茶も紅茶も採れます。知ってました?これ常識。
京都は、日本茶発祥の地(高山寺については関連記事をご参照下さい)
飲料メーカーが、ブランドを拝借して商品化するほど、全国区の知名度を誇りますが、実際の生産量は少なく、宇治では高級な抹茶・玉露・煎茶を生産しています。(生産量日本一は静岡茶、2位は鹿児島茶、かなり意外?)

茶葉の種類も、ちょこっとチェック!知ってから出かけると、なお楽しい!!

★玉露
緑茶の最上級品。八十八夜前後に20日ほど太陽光を遮って育てる。これにより、旨味のアミノ酸が増加し、渋みのカテキン類(タンニン)が減少する。淹れ方しだいで、味が変わる手ごわい?茶葉でもある。低温(40〜60度)の湯で淹れ、持ち味の甘みを堪能する。(高温で淹れると渋みが出る。でも私は熱〜いお茶が好き。)

★雁ヶ音
玉露(や煎茶)の茎の部分だけを集めた茎茶のこと。色は薄く、渋み少な目、さっぱりしている。

★煎茶
一番生産量の多い日本茶。日常使いのお茶で、4月下旬〜5月上旬の初摘み新茶は、薫り高く、季節の風物詩。

★ほうじ茶
番茶(遅くに摘んだお茶)をローストしたもの。香ばしく、さっぱりするので食後にオススメ。

★玄米茶
番茶に玄米を混ぜたもの。熱湯で淹れ、香ばしさを引き出し飲むと美味しい。

※番茶とは、ほうじ茶、玄米茶など、あまり高級でないお茶の総称という説もあり。

一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)
http://www.ippodo-tea.co.jp/index.html

京都府京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52
TEL:075-211-3421
FAX:075-241-0153
9:00〜19:00(日・祝日は18:00まで)
無休(正月を除く)

はじめのいっぽ ¥3,990
この記事へのコメント
突然の電話(対応者:高木様)にて、抹茶のお願いをしたところ、早速の対応、有難うございました。
新茶の情報がございましたら、
連携お願い、致します。
Posted by 沢潟 芳雄
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一保堂茶舗の喫茶室:嘉木の「京和菓子」
Excerpt: 京都でも屈指のお茶屋さんの一保堂本店に併設されている喫茶室でお茶をいただく。こちらのお茶は、すべてお茶菓子として京和菓子がそえられて出てくる。この京和菓子は見...
Weblog: まろまろ記
Tracked: 2007-09-30 00:48
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