附子(ぶす) 細見美術館と岡崎いろいろ

主人 「やい。これを汝らに預くる程によう番をせい。」
シテ 「してあれは何でござる。」
主人 「あれは附子(とりかぶと)ぢやよ。」

狂言「附子(ぶす)」の一節です。

小学生の頃、教科書で習った思い出があります。
(原文ではなく、脚本でした。)
今の教科書には掲載されていないとか。
伝統芸能に触れる良い教材だと思うのですが、残念です。

↓狂言と言えば、野村萬斎さん(ちょっと脱線^^;)ファンです。    

狂言の中でも、初心者向きとされる「附子」
内容はこんな感じでした。

外出する主人は、留守中、砂糖を食べられまいと、太郎冠者・次郎冠者に「これは附子(とりかぶと)といって毒だから、食べてはならない」と脅します。

でも二人は興味津々。
ついに附子の正体が美味しい砂糖であることを探り当てます。
附子を全部食べてしまった二人は、主人への言い訳を考えます。

それは、主人の大切にしている掛物を破ったりして、貴重なものを損じたから、死のうと思って毒を食べた、という言い訳でした。


平安神宮近くの細見美術館では、狂言「附子」をなぞらえて、その名も「附子」という水飴を販売しています。


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平安神宮、細見美術館のある岡崎について少々。

岡崎は、かつては「白河」と呼ばれ、やんごとなき人々の別荘地、現在は京都の文化芸術エリアを呈しています。

平安神宮の大鳥居は、鉄筋コンクリート製。
平安神宮大鳥居の左右には、レンガ造りの重厚な京都市美術館、ガラスとグレー外壁のモダンな京都国立近代美術館があります。

近代美術館の隣には、京都市勧業館(通称:みやこめっせ)があり、京都の伝統工芸品66品を一堂に展示。

地下のふれあい館では、京都ならではの商品(京扇子、お香、和紙製品など)を販売しています。
女性に人気の「十三や」のつげ櫛や、「携帯お裁縫セット」が大人気のみすや針の商品もあります。
↓河原町三条の三條本家みすや針さん。荷物にならない良質の京土産!
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平安神宮神苑の紅しだれ桜は有名。
川端康成「古都」谷崎潤一郎「細雪」にも登場します。
4月の紅しだれコンサート、6月の薪能は風情たっぷり。
平安神宮、岡崎疎水、インクラインは桜の名所コースとしてオススメです。

それでは、細見美術館に戻って。
館内のミュージアムショップは、オリジナルグッズをはじめ、和テイスト雑貨や、美術工芸に関する書籍などセンスのよい品揃え。
ショップでもオススメ商品として推すのが、ここでしか買えない水飴「附子」です。
創業約四百年の老舗「亀屋伊織」製で、京都デザイン賞を受賞した商品。
ここでしか買えない!がポイントですね。

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「附子(ぶす)って知ってる?」
「あんたのことやろ」
なんて憎まれ口叩く人がいたら、プレゼントをして、附子の意味を嫌味タップリ教えてあげましょう(^u^)

細見美術館のミュージアムショップには、いつか欲しいと目論んでいるティーバスケットがあります。
このティーバスケットを持って、京都でお花見や紅葉狩り。
いつか叶えたいなぁ。


細見美術館には、ショップのほか、五層吹き抜けの地下庭園に面した半オープンスタイルのカフェ・レストラン(cafe cube)、最上階(3F)には茶室 古香庵があり、お抹茶(一保堂のお抹茶)とお菓子(末富)が頂けます。

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細見美術館の先、冷泉橋近くには漆器店の老舗「象彦」があります。
私には敷居が高いので、象彦の商品はいつも高島屋で見てるだけ〜です。

細見美術館
http://www.emuseum.or.jp/index.html

京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
MAP
TEL:075-752-5555
10:00〜18:00
月曜休(祝日の場合は火曜)

京都市バス「東山二条」下車 徒歩3分
京都市バス「京都会館美術館前」下車 徒歩5分
地下鉄東西線「東山」駅下車 徒歩10分

細見美術館オリジナル水飴「附子」(ぶす) ¥3,150

RAAK(永楽屋 細辻伊兵衛商店 2) 手ぬぐい進化形

400年近い歴史をもつ永楽屋 細辻伊兵衛商店が、2004年にRAAK(ラーク)という手ぬぐいの新ブランドを立ち上げました。
「京都(洛)から発信する」という意味がこめられているそうです。

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RAAKは、漆黒色の落ち着いた雰囲気の店内で、手ぬぐいをはじめ、小巾ガーゼマフラー、帽子、バック、手ぬぐいフレームなどアイテム数も多く販売されています。(↓あれこれ悩むの図)
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北欧テキスタイルに通じるデザインと色使い♪
大胆なパターン、繊細な色使い、ユニークなモチーフ。
デザインモチーフは、かじりリンゴ、リボン、バレリーナにチェア、京都らしい千鳥や、鳥居もあります。

私もいくつか持っておりますよ。
お店に行くと、あれもこれも欲しくなります。
では、私のRAAKコレクションをご紹介、上から手ぬぐい、手ぬぐいハンカチ、小巾ガーゼマフラーです。
手前のカラフルなハンカチの名前はオーロラ。

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特に、小巾ガーゼマフラーは重宝しています。
ガーゼは肌ざわりも良く、自宅で洗濯ができ、一年中使えます。
すでに2回洗濯(ネットに入れて普通にお洗濯)していますが、より風合いが良くなりました。色落ち、毛羽立ちも今のところなし。
通気性も良く、夏でも首に(日焼け防止)グルグル巻いて使っています。

raak4.jpg←このガーゼマフラーには、動物が隠れています。
何の柄かわかりますか?

答えは鶴です。
この画像ではわかりにくいかな。

手ぬぐいは、タオルやハンカチと同じように使ったり、気に入った柄を額に入れて飾る、テーブルセンターにする等、インテリアとして利用でき、多用途なのです。

前回の京都旅行で、RAAKを訪れた際、年配のご婦人に「巾着やバッグを作ろうと思っているんだけど、たくさんあって迷っちゃうわね」と話しかけられました。
手ぬぐいを、生地として購入される方もいらっしゃいます。
私も創作意欲だけはあるのですが、、
購入した手ぬぐいは、自作のバスケットの内布にするつもり。いつになることやら。

これからも、RAAKの新しいデザイン、アイテムが楽しみです。
RAAKの京都だより


RAAK(ラーク)本店
http://www.raak.jp/top.html

京都市中京区室町通姉小路下ル役行者町358
MAP
TEL:075-222-8870
FAX:075-222-8877
11:00〜19:00
年中無休

手ぬぐい ¥1,260〜
手ぬぐいハンカチ ¥460〜
手ぬぐいガーゼマフラー ¥2,940

地下鉄東西線・烏丸線「烏丸御池」駅下車徒歩3分
すぐ近くに、永楽屋本店があります。

ラークは本店のほかに、四条店、祇園石段下店、祇園切通し店があります。

永楽屋 細辻伊兵衛商店 1

永楽屋 細辻伊兵衛商店の創業は、江戸初期の元和年間(1615〜1625)
約400年間、14代にわたって綿織物商を営まれています。

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永楽屋の名前の由来は、織田信長から命を受けた先祖が出陣した際、直垂(ひたたれ)に永楽通寳(えいらくつうほう/江戸時代初頭まで流通した銭)の紋が入っていたことから、その名を取って付けられたそうです。

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永楽屋さんといえば、手ぬぐい。
寺町三条の本店エイラクビル2Fには、町家手拭ギャラリーがあり、明治の終わりから昭和初期に作られた手ぬぐいが展示されています。
当時の最高注染技術で染め上げられた手ぬぐいは、デザインが ハイカラでキッチュ?。
伝統を重んじつつも、新しいもの好きと言われる京都人の嗜好を垣間見るようです。

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雅な絵柄も多くありますが、モダンで風刺的なデザインが面白い。
例えば、舞妓さんがスキーをしていたり、男女の逢瀬、骸骨など。
ガイコツ?これは、レントゲンが日本に導入された際の作品だそうです。
これらの明治〜昭和初期にかけて作られた手ぬぐいは、復刻版が、1Fで販売されています。

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次々に新しい企画を展開する老舗の永楽屋さんですが、現在の当主14代目が入社した頃は、戦後に始めたタオル卸業が、海外のライセンスブランドに圧されて全く見通しが立たず、会社は恒常的な赤字体質だったそうです。
400年の伝統も、時代の波には逆らえないのですね。
永楽屋さんの沿革を見ながら、老舗も時に革新的な経営判断が必要なのだなぁと考えてしまいました。

手ぬぐいは、江戸時代から木綿の染布で、小巾木綿(約36cm巾)、縫製はせず、生地の上下は切りっぱなしになっています。
そのため、横糸が少しほつれますが、使用しているうちになじんで、落ち着いてくるそうです。

手ぬぐいの染めは、製品によっていくつか方法があるようですが、永楽屋さんの捺染技術は、京友禅染めの工程と同じだそうです。
こだわりの手ぬぐいブランドですね。

永楽屋 細辻伊兵衛商店(えいらくや ほそつじいへえしょうてん)本店
http://www.eirakuya.jp/top.html

京都府京都市中京区室町三条上ル役行者町368
MAP
TEL:075-256-7881
FAX:075-256-7885
11:00〜19:00
年中無休

町屋手ぬぐい ¥1,260〜

地下鉄東西線・烏丸線「烏丸御池」駅下車徒歩3分

本店以外に、四条店、祇園店、寺町店があります。
また、本店、祇園店には、町家手拭ギャラリーが併設されています。

※手ぬぐい講座も随時開催(予約制)
ネックウェアの提案、包み方いろいろなど、ご興味のある方は お問い合わせを。
詳しくは⇒http://www.eirakuya.jp/tenusemi/tenusemi.html

イレモンヤ デザイン ラボ 京都

私の家には洋服ダンスがありません。
洋服はクローゼット内の無印良品の収納ボックスで事足りています。

終の棲家とは言いがたい、東京砂漠での生活、いつ引越しするか わかりませんので、大型家具は極力買わないようにしています。

大学入学と同時に、京都で一人暮らしをはじめた時から、嗜好&思考ともに変わっておりまへん。
母が、TV台にもなるからと、タンス(チェスト)を買ってくれようとしましたが、邪魔になるからと拒否。(ホント、可愛くない子!)
とはいえ、洋服をむき出しで、押入れにいれておくわけにもいかず、何かないかな〜と京都のインテリアショップを探しました。

そこで見つけたのがファイバーボックス。
一見、ダンボールのように見えますが、とても丈夫です。
強度を増すために、角には金具が充ててあるので、安っぽく 見えません。
(と思っているのは私だけ?)

使い続けて、10年以上!
蓋付きなので、クロスをかけて、テーブル代わりにしていたこともあります。
丈夫さは折り紙つき。

収納家具を探している方、ファイバーボックスを選択肢の一つにいかがでしょう?京都に良いお店があります。

今回ご紹介するイレモンヤ ラボ京都は、ユニークなファイバー家具を販売するお店です。

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80年前の京町屋を改装したイレモンヤさんの店舗は、憧れでもあります。
私も町屋を改装して、カフェやインテリアショップを京都で開業したいなぁ〜

京町屋の改装という、建築的な興味で訪れるにも良いお店です。
京都では京町屋を改装したレストランなどありますが、イレモンヤさんは、タダで見られますからね〜;^ω^A

イレモンヤさんの商品の中でも、お気に入りは、チャイルドシリーズ。

以前カーサブルータスで、ジャパニーズプロダクト100選にも選ばれていました。
(←この号ではありません)

書類入れ、ゴミ箱、おもちゃなどをザクザク収納できる大型ボックスなど、大きさも様々、そしてカラフル!
商品ごとにケビン、キャシーなど、名前が付いているのもユニークです。
こんなおもちゃ箱なら、お子ちゃまも進んでお片づけしてくれる、かな?

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デザイナーの方が「子供用の洋服や玩具は多くあるのに、良い家具はない」と思い、商品化されたシリーズだそうです。

出産や入学祝いなどの贈り物にもいいですね。
私は自分用に購入を考えていますが、、

で、久々にイレモンヤさんのサイトを見てみると
なんと!東京進出しているではありませんか!場所は、浅草橋。シブい。
東京の浅草橋は、手芸用品や文具など、業務用卸の店舗が集まる問屋街。

少し古めのビルをリノベーションして、SOHOや、こじゃれたマンションが多くなりつつあると、注目されているエリアでもあります。
早速行ってみよ!

IREMONYA DESIGN LABO KYOTO 京都本店
http://www.iremonya.com/
↑サイトから無料でカタログ請求できます。
 スタッフの方のブログも面白い。

京都府京都市中京区二条通高倉西入松屋町51
MAP
TEL:075-256-5652
11:00〜19:00
無休

IREMONYA DESIGN LABO TOKYO 東京店

東京都台東区蔵前1-2-5 友屋ビル1〜2F
MAP
TEL:03-5821-6800
11:00〜19:00
火・水曜休

オールドノリタケ 骨董品が身近な京都

骨董品といっても、ご紹介するのは、美術品レベルのものではありません。
暮らしの中で使える、実用骨董。
お値段もかわいいものです。

東寺の弘法市(毎月21日)や、北野天満宮の天神さん市(毎月25日)、街中の敷居のあまり高くない?骨董品店など、京都には気軽に楽しめる骨董や古道具も多くあるのです。
京都旅行の日程を弘法さん、天神さんの市にあわせて組む方もいらっしゃるほど。

私が京都で見つけたお気に入りを、一つご紹介。
ノリタケのディナープレートとデザートプレートです。

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5枚ずつあったのですが、学生でしたので1枚ずつ購入。
うろ覚えですが、2枚あわせて3,000円くらいだったと思います。

普段は、そば猪口や豆皿、昭和初期のカットガラス、企業ノベルティものなどに目が向くのですが、ノリタケのお皿は、縁の小さな花柄と温かみのあるクリーム色に惹かれました。 普段は、このような甘いモチーフに、惹かれることはないのですが。

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お皿の裏には、ノリタケの前身である「日本陶器合名会社」の日陶の刻印。
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お店の方の「そのクリーム色は珍しいものだ」という言葉に後押しされ、京都一人暮らし記念に購入。今でも大切に使っています。

購入したお店は、岡崎にあるブルーパロット。
明治〜昭和初期の日本の家具も多くあります。
学生の頃、朱色の水屋箪笥に憧れて、よく見に行ったものです。(当然見てるだけ)
私のお買い物対象は、専らグラスや小皿など数千円の商品です。
平安神宮が近く、東山散策(銀閣寺〜南禅寺)の際にも、立ち寄りやすい場所にあります。

ブルーパロット
http://blueparrot.jp/

京都府京都市左京区聖護院円頓美町24-1
MAP
TEL:075-761-8681
11:00〜20:00
第2水曜休(祝日の場合は営業)
Copyright (C) 2007-2008 くるり京都 All rights reserved.
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